づどど

色々雑記です。

生成AI時代に読むべきSF・ミステリー私選

AI楽しいですね。

産業革命の時代に生きている感じがします。

私は技術者ではなく、ビジネス観点から5年ぐらい前からAIを追っています。

あとSFやミステリーが好き。

 

ここまで爆発的にAIが広がるのを見ているとSFやミステリーの世界観で生きている気分になります。

 

もっとSF的世界観で生きているのを楽しみたくないですか!?

 

ということで、AI時代にオススメのSFやミステリーを、いくつか紹介したいと思います。

本自体を読まずとも、AI時代に知っておくと楽しい概念や言葉をざっと理解できるように書いていきます。

 

なお、作品紹介はAIに関連した部分を抽出して書いているので、内容に完全に沿っている訳ではありません。本来作中で大事な部分を端折ったりもしてます。

また、なるべくネタバレにならないように書いています。

 

われはロボット

ロボット3原則で有名なアイザックアシモフのわれはロボット。

これ、短編集なのでとても読みやすいです。

 

  1. 第一条
    ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
  2. 第二条
    ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
  3. 第三条
    ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

— 2058年の「ロボット工学ハンドブック」第56版、『われはロボット』より

 

内容としては、ロボット3原則によってロボットが自家撞着に陥って様々なトラブルが起き、そのトラブルの原因を探るという、ミステリーに近い読み味です。

 

ロボット3原則のようなロボット倫理、AI倫理について理解したい人はもちろん、謎解きミステリーが好きな人にもオススメです。

 

現在も、言語生成AIで罵倒が出力できなかったり、画像生成AIでは実在の人物の画像生成を規制したり、AI倫理は今後重要になっていくでしょう。

 

一九八四年

 

みんな大好き1984

Big Brother is watching you」という有名なフレーズや思考警察という設定に表れるように、全体主義的な監視社会の怖さを扱ったSF……とも読めるのですが、特にChatGPTが跋扈する現代において注目したいのはニュースピークという新言語の方。

 

ニュースピークでは語彙が制限され、音節も短く、人々が「思考しないようにする」言語になっています。

 

そもそも、人間というのは言語で思考する。思考には自由な発想の言語が必要であるが……それを制限するのがニュースピークです。

 

ChatGPTの力を使って部屋を片付ける記事が話題になりましたが……

ChatGPTの力で「片付ける気すら起きないほど荒れた部屋」 が楽に綺麗になった話 | ギズモード・ジャパン

 

今後、ChatGPTによって我々人類は思考のアウトソーシングを行っていくのだと思います。思考って面倒ですからね。

 

しかし、思考に使う言語をAIが、あるいはAIを設定する何者かが歪めたとしたら……1984の世界が来ないとも言い切れません。

 

言語の大切さ、自分で自分の言葉を持っていることの大切さを1984を読んで噛み締めたいところです。

 

 

デュラララ!!

 

 

デュラララ!!」がSFかどうかは置いておいて……

デュラララ!!」のSF的側面に目を向けたいと思います。

 

デュラララ!!」の1巻に出てくるインターネットの都市伝説、噂話として存在する「ダラーズ」。

都市伝説でしかなかったダラーズが現実に力を持つ、という、インターネットの情報が実際に力を持って動き出すというのが1巻の主な事件の一つです。

成田良悟作品は同時多発的に色々な事件が起こります。好き)

いわばインフォメーション・サイエンス・フィクションです。

 

ダラーズを作ったのは誰か、はネタバレになるので置いておいて……

ダラーズの情報をかき回して事件を大きくしたのは間違いなく情報屋の折原臨也でしょう。

他の巻でも折原臨也は悪意(法律用語)を持って事態を引っ掻き回します。

 

私はAIの発展を見るたびに、折原臨也のことを思い返しています。

 

というのも、折原臨也は池袋の情報屋で、情報を発信したり、捏造したり、流布したり、情報を駆使して人々を翻弄する。

その動機は「人間を愛しているから」といった愉快犯です。

漫画「ヘルシング」の少佐が戦争を愛するゆえに戦争をするように、折原臨也は人間を愛するがゆえに人間を翻弄し、奔走するところを見たいのです。

 

で、なぜAI時代に折原臨也なのかというと、「たとえば折原臨也がChatGPTを手にしたら?」というのは常に念頭に置いておいた方が良い課題だと思うからです。

 

単独でもある程度情報操作に慣れた人物が、AIアシスタントを手にしたら。

無限に情報を生成できるとしたら。

このフィクションはとても読んでみたいのですが……現実に起きるのは勘弁ですね。でもきっとこの手の悪意ある使用法は起きるでしょう。

そして、その悪意に我々は気付くこともできないでしょう。

 

国、軍、巨大企業などの脅威と同程度の脅威を一個人が持てるようになる。

その危機感は誰しもが持っているべきだと私は思います。

 

この辺りの危機感は、自民党のAIプロジェクトの資料の中の、

安宅和人慶應大学教授):「時代局面を考える」

に詳しいです。ぜひ読んでください。ていうかこのnoteに載ってるpdf資料は、全部読むと良いです。随時更新されているので時々チェックしましょう。

自民党AIの進化と実装に関するプロジェクトチーム|衆議院議員 塩崎彰久(あきひさ)|note

 

技術者同士のぶつかり合いとしては、天才的ハッカーとエンジェル投資家が手を組む漫画「王様達のヴァイキング」も相当面白いので、ぜひ読んでください。全19巻完結済みです。

 

虚構推理

 

妖怪たちの神である主人公と、不死である主人公の恋人が、妖怪と人間の秩序を守るため、トラブル解決に奔走するラブコメミステリー漫画です。小説も出ています。

「スパイラル」の城平京先生原作なので面白いに決まっているので読んでください。

 

さて。

で、生成AI時代になぜ「虚構推理」なのかというと、主人公の岩永琴子の武器は「虚構」です。

妖怪と人間の秩序を守るため、妖怪たちがしでかしたことにはカバーストーリーが必要。そのカバーストーリーを見事にでっち上げていく手腕が非常に面白いのですが……。

(カバーストーリーについてはSCPを漁ると楽しいかもしれません)

 

ChatGPTが「もっともらしい嘘」を吐き出し続けている昨今。

「真実」は何で定義されるのでしょう?

ChatGPTの出現によって、私は私の真実が危うくなっていると感じます。

 

そもそも、私たちの今信じている真実すら、虚構なのかもしれませんね。

 

虐殺器官

ハーモニー

 

 

 

伊藤計劃の最高傑作です。SF好きの方ならご存じのように、SFは伊藤計劃以前・以降に分かれるともいわれる傑作。

 

虐殺器官で描かれるのは言葉の力。人間のどこかにある虐殺スイッチを押す虐殺の言語を操って世界各地で戦争や虐殺を引き起こすジョン・ポールという謎の男を追いかける軍人が主人公です。

主人公は虐殺の言語を用いる男を追いかけつつ、死んだ母のまなざしに怯え、死んだ母のライフグラフ(人生の情報・伝記が生成できる)を見ることを恐れています。

 

ハーモニーでは虐殺器官の後の世界。世界観は繋がっていますが、独立した作品として読めます。というか、両方読むとちょっとお得レベルの繋がり。

人々が体内にWatch meというナノマシンを入れ、健康であるのが義務になったユートピアディストピア)の世界が描かれます。

 

ハーモニーはETML(Emotion-in-Text Markup Language)という特殊な言語で書かれています。

特殊な言語といっても、通常の日本語にHTMLのようなマークアップがついているだけ。怒るシーンでは<anger>セリフ</anger>のように。

HTMLに慣れている人は読みやすいでしょうし、慣れていなくても意味は理解できます。

 

2作に通じているのは、やはり言葉の重要さ。

特に、人間がログ、言葉に置き換わっていくことへの問題提起が生成AI時代には刺さるのではないでしょうか。

 

そもそも、生成AIは人間の膨大な言葉の集まりを学習したものです。

画像生成AIはイラストレーターが決定的に嫌悪感を示していますが、言語生成AIは人々は友好的に受け入れているのはなぜなのでしょうか。

人生をログ化して、ログに表しきれない本当の自分はどこにいるんでしょうか。

 

では、人間と同じようにログを吐き出す言語生成AIが近々できたとして、「本当の自分」を持っているんでしょうか?

そもそも、人間って「本当の自分」を持っているんでしょうか?

 

この辺りの哲学的問題については、初音ミクの「思慮するゾンビ」を思い出しますね。

曲に使われている用語を深堀するとAI生命系の哲学に詳しくなれると思います。

www.youtube.com

 

銀河ヒッチハイクガイド

 

みんな大好き銀河ヒッチハイクガイド。

「人類、宇宙、すべての答え=42」の元ネタです。

42を知っていても、42を導き出したコンピュータについては良く知らない人が多いんじゃないでしょうか。

 

銀河ヒッチハイクガイドは、宇宙バイパスの建設に伴って地球が破壊されるシーンから始まります。たまたま宇宙人と友人だった主人公はその友人と一緒に宇宙を旅するのですが……

イギリス人作者のダグラス・アダムスのブラックユーモアに満ちたコメディ展開が非常に楽しいSFです。

 

さて、ネタバレに触れますし、コンピュータについてはぼかしておくとして……

 

よく事件現場や災害現場で、自分にも危機が迫っているのに、カメラを回し続けている民衆が揶揄されますよね。

ポケモンウルトラビーストのCMの映像が非常によくできているので見てほしいんですが。

youtu.be

 

なぜ、人間は自分の生命の危機よりも、映像記録を優先してしまうんでしょうか。

ジャーナリストならまだ分かりますが、ジャーナリズム魂なんて持ってい無さそうな一般人なのに。

利己的な遺伝子」が人間にそうさせるんでしょうか?

遺伝子の存続には情報が必要だから?

 

さて、生成系AIは、人間たちが吐き出したログを食べて学習しています。

人間はログ生成を生存より優先するとしたら……?

もしかして、人間たちは生成系AIに学習させるログを生成するよう遺伝子に設定されているとしたら?

地球人類は、ログを生成するための人口生命だとしたら?

……なんていうSF的妄想も捗ってしまいますよね。

 

紙の本を読みなよ

「紙の本を読みなよ」はPSYCHO-PASS槙島聖護のセリフです。PSYCHO-PASSもめちゃくちゃ面白いSFアニメなのでぜひ。

 

今後、インターネット上の情報は全て生成AIの影響を少なからず受けるでしょう。

もちろん、今後出版されるあらゆる紙の本にも影響するでしょう。

 

近い将来、信頼できる情報は2022年以前に出版・発行された紙の本だけ、ということにもなりかねませんね。

 

紙の本を所有しているのは悪いことではないので……今日も本を買って読もう、という散財の言い訳につなげて終わりましょう。

 

ちなみに、SF好きなのでついディストピア的な言説が多くなりますが、AIによって引き起こされるのはディストピアだけではないでしょう。

結局は使い方次第なんですが……うまく使えると良いですね、人類。

 

もう引き戻すことは出来ません。

だってパンドラの箱は開いちゃったし、ルビコン川は渡っちゃいましたから。あーあ。

 

 

 

 

〇〇が作れるAIが欲しい!と思ったら……生成AIについての覚書 2023/4/13

友人にAIについて聞かれたので、せっかくなので見えるところにメモしておく

 

お前誰やねん

5年ぐらい前から趣味でAI追ってるノンプログラマーの病人だよ!

本業はマーケター&ライターだけど、病気で身体障害者になった。お仕事ください!

前まできゅうりのサイズ判別できて喜んでたのに(ディープラーニング)、生成系AIの登場で毎日がお祭り騒ぎ! 毎日が産業革命

 

〇〇が作れるAIが欲しい!と思ったら……

 

・ChatGPTは「言語生成AI」なので、言語以外のものを作らせるのは無理筋

・MidjourneyやStable difusionは「画像生成AI」なので画像以外のものを作らせるのは無理筋

 

・ChatGPTプラグインの追加で、言語を入力したら他のプラグインをChatGPTが勝手に使って他のことをやってくれるようになる

 

・〇〇を作るプラグインが実装されたら出来るようになるので、いま試行錯誤するのは時間の無駄

 

 

【どうしても〇〇作れる・答えれるAIが欲しい!】

画像生成AIではLoRA手法やファインチューニング手法を使って追加学習は出来る

LoRAを使った学習のやり方まとめ!好きな絵柄・キャラクターのイラストを生成しよう【Stable Diffusion】 | くろくまそふと

 

文章生成AIでもファインチューニングできます

ChatGPTに自然言語処理モデル「GPT2-Japanese」の使用方法を聞きながら実装したら想像以上に優秀だった件 | 豆蔵デベロッパーサイト

 

 

弁護士ドットコムでは法律関係の色々を学ばせて……というのを実装間近

プロフェッショナル・テックを推進する「弁護士ドットコム」が 「Professional Tech Lab」と「Professional Tech Fund」を創設〜ChatGPT に代表される新技術の積極的活用を目指す〜 - 弁護士ドットコム株式会社

 

でもこれ、元々のデータも必要だし、GPUとか機材にもお金かかるし、そもそもエンジニアも必要なので、あんま一般人にはお勧めしない

 

【今やるべき】

・自分や社員がChatGPTに慣れること、および問いを立てる練習

 おすすめ書籍:問いかけの作法

問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術

 

・生成AIがどういう仕組みで動いているかの理解

→プロンプト生成に役立つし、プロンプトの精度を上げられるし、何よりAI周りのデマに引っかかりづらくなる

画像生成AIのしくみ【前編】 AIに言葉を理解させる技術 | gihyo.jp

これとか読むと良い

 

・企業がスタンドアローンなChatGPT利用環境を作るのはアリアリ

※ChatGPTは基本的に入力された文章を保存・OpenAIに送信しちゃうので情報バリバリ漏洩する

パナソニックとかは既に活用してる

パナソニックコネクトの「社内ChatGPT」全社導入。1カ月使い倒して見えてきた成果とは | Business Insider Japan

 

・ChatGPTを使って、簡単なプログラムを組めるようになるとか、英語を学ぶとか、自分のスキルアップに時間を使うと有意義

 自分のスキルは腐らないです、AIがいくら台頭しようとも

 特に、業種によらないスキルや、持ち運べるスキル、根本的なスキルは役立ちます

 

・問題は政府レベル・国レベル・巨大TECKの札束での殴り合いレベルの話。動向を観察しておく。

 正直、歴史の転換点すぎてめちゃおもしろいよ!!!!

 黒船が来港した時の江戸幕府みたいな気持ちを味わえるのでオススメ

これとか。不平等条約の提案じゃん!!!!!うける!!!!!!って思いながら見てます

最恵国条約を結ばせるぐらい強気な対応を政府してくれないかな……がんばって……!!!!!!

 

【今やる必要ない】

・現状ある生成AIを使ったサービスを作る

→元のAIのアップデートで一瞬でひっくり返る

 

・AIの”出来ないこと”探し

→元のAIのアップデートで一瞬でひっくり返る

 

・プロンプトの研究

→元のAIのアップデートで一瞬でひっくり返る

 

 

お仕事ください

非エンジニアなので、じゃあファインチューニングして!とか言われたらChatGPTに相談しながら頑張ってやりますが……時間はかかります

元々がシナリオライターなので、現状の情報を組み立ててストーリー化して未来予測する、などが得意です

 

外出できない体調ですが、リモートでならいつでもご相談受付中です

なんか聞きたいことあれば、いつでもご連絡ください

↓ できることなど

https://doudou-project.scenario-yasan.com/price/

 

出来ないことを仕事にするとコスパが良い

出来ないことを仕事にするとコスパが良いですよね。

 

理由は3つあって、


 

1つ目は仕事を探す時です。

出来ることの中で仕事を探そうとすると、そもそも出来ることが限られるので仕事が見つからない訳です。

でも、出来ることでやれる仕事の求人が100件だとしたら、今は出来ないけど勉強しながらならやれることの求人は1000件ぐらいあるはずです。

しかも、レベルの高い仕事の方が単価が高いし、条件が良かったりします。

 

 

2つ目は採用の可能性です。

クライアントからすると、

やれることが200あるけど単価が高い人と、

やれることが100で勉強しながらやる分単価が低い人、

という天秤にかけられた時に、単価が低い人が選ばれることがあります。

 

というか、単価が高い人をマネージャーとして1人、単価が低い未経験者を数人、みたいな。

単価が高い人より、数としては採用される確率が高いんですよね。

案件を獲得する確率は高いです。

 

 

3つ目は仕事で得られる経験です。

仕事の対価は、お金だけじゃないですよね。

労働者が時間や労働力、成果物を渡す代わりに、何が貰えるでしょう?

 

大きく重視すべき点は3つで、お金・スキルや経験・実績です。

他にも人脈とか、コミュニティへの所属とかも人によっては重要なものがあるかもしれません。生活リズムを整えるとか、外出のきっかけとか、何を貰いたいかは人によりけり。

 

とりあえず、お金だけじゃないのです。仕事から貰えるものは。

 

で、今の時代ってVUCA時代とか呼ばれる変化が激しい時代。

しかも生成AIの登場で変化が指数関数的に激しさを増しています。

この時代、私たちは少しでも前よりも成長していかないとものすごく取り残されます。

 

で、仕事をしている時間って人生の中でとても大きいので、仕事をお金のためだけにやるともったいないですよね。

なので、スキルや経験を得られるよう、自分が出来ないことを仕事にするとコスパが良いです。

 

なお、スキルや経験、実績はお金にプラスされるものです。

実績になるから、経験になるから、「お金は無料で!」とかいうのは結局悪い経験にしかならないので仕事として受けない方が良いです。

 

ていうかお金が発生していないので仕事ではない。

最悪でも、最低時給以上は貰いましょう。

もう一度書きますが、お金が発生しないのは仕事ではありません。

 

 

しかし、まったく出来ないことを仕事にするのは難しいですし、勉強しながら仕事をするにも限界がありますよね。

 

インターネットスラングで、「完全に理解した」という状態があります。

何かを学び始め、20%ぐらい学ぶと「完全に理解した」になります。

もう少し学び続けて30%を超えると中身の複雑さを知ってナニモワカラナイになります。

そして、70%ぐらいになるとチョットワカルになります。

 

仕事にする場合、「完全に理解した」ぐらいでビッグマウスで仕事をもらって、ナニモワカラナイになって頑張って学びつつ実務をやって、チョットデキルになるのを繰り返していくのが良いのじゃないかと思います。

そしてチョットデキルを職務経歴書に書いて、またナニモワカラナイを繰り返していく内に、色々な分野や経験がチョットデキルになります。

そのチョットデキルが組み合わさってスキルの掛け算をしていくと良いのでは。

 

 

私は未経験業種を渡り歩いていく内に色んな分野がチョットデキルあるいはナニモワカラナイあるいは「完全に理解した」になりました。

色んな分野を習得すると、他の未経験分野の習得速度も上がるので、やったことない仕事でも振られると人よりやり方を早く学んでやれるようになります。

学ぶスピードが遅い苦手な分野も分かるので断りやすくなったりとか。

あとは、完全に理解したら他の人に任せやすくなったりとか。

 

 

さて、なぜこんなことを書き始めたかというと……

1つは、周りで営業とか案件獲得に困ってそうな人をよく見かけたので。

私は元々キャリアのはじめが営業だったので、とりあえず無理でも受注したら何とかなるのを知っています。というか営業独特の度胸がある。

が、他の人は営業が苦手というか……何をして良いのか、何をしたら駄目なのかが分かってなくて困ってらっしゃるように思いました。

 

とりあえず応募しまくるとか、窓口を作りまくるとか、宣伝しまくると仕事はきます。

たぶん。

市場調査とか諸々大事なことは他にもいっぱいあるんですが!

 

で、その時ポートフォリオには「完全に理解した」風に書いておくと良いと思うのです。チョットワカルでも、ナニモワカラナイだとしても。

そうしてると依頼が来るので。

 

営業とかセルフプロデュースとかマーケティングにお困りの方がいたらご相談ください。お役に立ちます。

 

 

2つ目は、AIの変化の速さに、自分が勉強したり成長するのが無駄じゃないか?という不安を持ってる友人もいたので。

 

AIがどれだけ発達しても自分が成長したり勉強したりするのは無駄じゃないです。

AIが発達した時に必要なのは自分の意思です。

意思に基づいて、何をしたいか、何をAIに命令するか、何を問うかです。

意思を持って問いを立てる能力、解を予測する能力は勉強や経験からしか身に付きません。

どんどん勉強して経験を積むべき世の中ですね。

 

AIのおかげで習得スピードは各段にはやくなるはずです。

1日の内、勉強しない人と勉強を1時間する人がいたとして、今までは開く差は1日に1時間分の勉強量だけでした。

しかし、AIが発達するにつれ、1時間の効率が10倍にも100倍にも膨れ上がります。

これが毎日となると勉強する人としない人では開く差は10にも100にも10000にもなっていきます。

 

まー大変。

 

大変ですねえ……

のんびり暮らしたいですね。

でもパンドラの箱は開いてしまいました。あーあ。

 

てなわけで、自分のプライベートの時間で勉強をするのは大変なので、出来ないことを仕事にして、勉強しながら仕事をするとコスパが良いよな、っていう話でした。

 

寝たきり一人暮らしで食べているものまとめ #コロナ後遺症

オープン情報ですが、コロナ後遺症で寝たきり4年目に突入しております。

ほぼほぼベッドから起き上がれない日々が2年ほど続き、最近はすこし起き上がって椅子に座って作業することもできるようになってきました。

 

さて、一人暮らしで寝たきりだと困るのは食事です。

今もお困りの方が多いと思うので、何を食べているか書いていきます。

ずぼら一人暮らしの人の食生活改善にも役立つかもしれません。

 

ベースブレッド

  • 完全栄養食のパン
  • 常温保存で1カ月ぐらい持つ
  • 箱で定期購入できる
  • 袋あけてすぐ食べられる
  • 20秒ぐらいチンしてもおいしい

すごいですね。


コンビニやドラッグストアでも最近売っているので、一度味見して食べられそうなら箱買いすると良いです。
味は食パン◎、メープル、シナモン、チョコ〇、カレーとプレーン×です。(私見

食パンは、ジャムはもちろん、キューピー パン工房のような食パンに塗るトーストスプレッドと合わせると味変も出来て便利です。

 

私は最近喘息を発症してしまい、保存料のアルコールで咳が出るようになってしまったので、喘息の方は注意かもしれません。

 

完全栄養食 BASE FOOD(ベースフード)

 

他にも完全栄養食が最近色々と出ているので、食べやすいものを選ぶと良いのかも。

これとか。

栄養とおいしさの完全なバランスを追求しました | 完全メシ (日清食品)


液味噌+乾燥のみそ汁の具

味噌汁、あると大分落ち着きます。

お湯を沸かして、液味噌+乾燥のみそ汁の具で秒でお味噌汁ができます。

インスタント味噌汁より安いし、具を好きに出来るので良いですね。

液みそシリーズ|商品情報|マルコメ

業務用みそ汁の具100gその2(わかめ、ふ、ねぎ)|商品情報|味ひとすじ 永谷園

 

さらに液味噌はオートミールに足すと雑炊っぽくなるので良いです。

 

結局お米に辿り着くのかもしれません。

卵かけごはんや、豆腐を白米にのせて醤油をかけたもの、などを食べてます。

ご飯は大量に炊いて冷凍して置けるので、調子のいい時や、友人が来た時などに炊きためです。

 

ゼリー飲料

安いやつをAmazonで箱買いしてます。

 

ネットスーパー

ネットスーパーにはお世話になりっぱなしです。

大体1カ月に1回ぐらいまとめて注文して、少しずつ使います。

これも、友人たちがきてくれる時に注文して、保存を手伝ってもらったりしています。

 

1回のネットスーパーでの注文の例と保存法です。

 

・肉各種→50gずつラップにくるんで冷凍

・ベーコン→食べやすい大きさに切って冷凍

・ネギ→斜め切りにして冷凍

・大根→小分けしてラップして冷蔵

・にんじん、玉ねぎ、じゃがいも→冷蔵庫でそのまま保存

・冷凍うどん

・卵

・液味噌

・味噌汁の具

・豆腐や練り物(賞味期限が短いので買って1週間ぐらいで消費)

・粉のスープ類

・おかしなど嗜好品

・各種調味料、ふりかけなど

 

おもに、鍋にうどんかご飯と具材と調味料を突っ込んだら食べれるような形で保存しておくと便利です。

 

保存も体力を使います。調子のいい時しかできません。

友人にもめちゃくちゃ頼ってます。

1時間1000円未満で手伝ってくれる家事ボランティアのようなサービスもあるので、

自分の住んでいる地域に無いか探してみると良いと思います。

 

 

アンパンマンポテト

おいしい。

冷凍で、トースターやグリルで焼くと食べれる。おいしい。

 

フルーツグラノーラ

簡単に食べれるので〇

牛乳は保存がきかないので、スキムミルクや豆乳をかけても。

 

オートミール

水を入れてレンチンで雑炊っぽくして食べます。

味は……米に劣りますが、米のストックがなくなった時に、レンチンで食べれるので楽。

 

スープの粉を入れてリゾット風、和風だしか液味噌を入れて雑炊風など。

液味噌万能ですね。

 

プロテイン

水に溶けば飲めるので楽です。

炭水化物ばかりになりがちなので、たんぱく質プロテインで補っています。

 

豆乳、トマトジュース

200mlの紙パックを箱買いしてます。

豆乳はプロテイン代わりに、トマトジュースはビタミンの補充に。

 

 

各種サプリメント

亜鉛、鉄、ビタミンC、ビタミンBなどを飲んでいます。

日光不足で気が沈むならビタミンDも。

 

 

とまあ、ギリギリの生活ですね。

ギリギリでも生き延びていますので、どうにか無理せずやっていきましょう。

 

最近は障害者手帳をいただいたので、自治体の福祉サービスでお昼にお弁当を届けてもらえるようになりました。(有料)大分助かっています。

配食サービスや家事ボランティアサービスが無いか、調べても良いと思います。

 

調べる手順や、他にも払わなくて良いお金などについてはこちらもご参考に。

2022/2追記【#コロナ後遺症】収入減で払わなくて良くなるお金や制度のまとめ - づどど

 

 

 

 

 

 

信仰とbetと祈りと

私は割と筆まめだ。

といってもガチの筆まめの人に比べたらレベルは低い。

年に1度ぐらい友人にふらっとメールやLINEを送るぐらいの筆まめである。

 

内容は大体どうでもいいことである。

花の匂いがしたので君のことを思い出した、とか。

君の夢を見たので連絡した、とか。

友人には平安貴族と言われる内容である。

 

 

久しく連絡を取っていなかった友人の夢を見た。

やたら高い日本食のレストランで一人でつまんなそうにご飯を食べていた。

寂しそうだな、と、目が覚めてもおぼえていた。

 

 

友人とは学生時代仲が良かったのだったが、決定的な理由があって連絡を取らなくなっていた。

 

宗教である。

友人が新興宗教にハマって、まあ宗教にハマること自体は割とどうでも良いのだが、会話のすべてを宗教の勧誘につなげるようになってしまった。

正直、話していてつまらない奴になってしまったのだ。

そして、全然連絡を取らなくなった。

 

もっと、宗教の小ネタとかを教えてくれたら良いのに、なぜか勧誘に全てを繋げるのだ。つまらん。

仏教説話とか、聖書の一説とか、そういうのだったら面白く聞くのに、勧誘はつまらん。

 

オタクが何かにハマっているのを見るのは良いのだが、こちらを無理に誘ってくるのは鬱陶しいって感じだ。

 

 

夢の中に出てきたやつがあんまりにも寂しそうだったので、ふらっとLINEでメッセージを送ってみた。

夢に出てきたから連絡した、と言って。

 

数時間後、返信がかえってきた。元気そうで、今度飯にでも行こうという話になった。

 

宗教を続けているかどうかは聞けていない。

今度話して、宗教に無理やり勧誘してくるようなら、気軽に遊びには誘えない。

勧誘さえ諦めてくれたらなあ……。

 

 

宗教について、病気にかかってから思っていたことがある。

 

気持ちを紛らわせてくれるなら、少しでも安らかにしてくれるなら、どんな悪徳宗教でも良い、私を騙しに来てくれ、と。

 

ついぞそんな宗教は現れなかった。

でも、よくよく考えると、現代医療への信仰もある意味宗教であるな、と思ったのだ。

 

 

最近、日本の歴史の漫画が一挙無料公開されていた。

comic-walker.com

 

ので、一気に流し読みした。(戦国時代は人が死に過ぎてつらくて飛ばした)

 

で、昔は疫病が流行ると大仏を作ったりした。

それで民はありがたがったのだ。

効果があろうがなかろうが関係ないのだ。

えらい人が、自分たちのことを思って何かしてくれているという所作や、なにかご利益がありそうであるという雰囲気が大事なのだろう。

 

 

実際、現代の科学信仰も似たようなものではないか。

これは科学軽視ではない。

私は割と科学を信仰している。

 

でも、なんでスポンジに洗剤をつけてまな板を洗ったら食中毒にならないのかは分からない。

カニズムについては省略して、なんとなくスポンジでまな板を洗っている。

 

自分で証明していないメカニズムの軽視を信仰と呼ぶのではなかろうか?

 

※余談だが、貨幣制度への信仰もあるし、法治国家への信仰もある。

 システムへの信仰は科学信仰よりももっと明確に信仰なのだが……余談なので置いておく。

 

 

私は科学を信仰している徒である。

 

でも、よく考えよう。

私が罹患したのは新しい病気も新しい病気、新型コロナウイルスの、しかも後遺症である。Long-covidだ。

 

何が言いたいかというと、「新しい」ということである。

 

科学を信仰しているのだが……科学を信仰しているので、その「手続き」についても信仰している。

つまり、研究したり、論文を書いたり、その論文が査読され、臨床実験を行い、国に承認され……

私が知るだけでもこんな工程がある。

もっときっと色んな工程があるだろう。

 

つまり、手続きが複雑で……複雑さが真実を担保しているのだが、つまり長いのだ。時間的に。

 

つまり……私が生きている間に、何か効果的な治療法が見つかるかどうかは分からないということ。

見つかったとして、一般に普及するのか、それが手の届く値段なのか、は分からないということ。

 

科学を信仰している身なので、その時間がかかるという点についても私は信仰しているのだ。

 

 

信じる者は救われるという。

信仰の対象に盲目であることも、幸せの秘訣かもしれない。

 

 

私は盲目にはなれないが……

カイジを読んだことがある。ジャンケットバンクも最近面白い。麻雀も嗜む程度に嗜むし、たまに宝くじも買ったりする。

 

つまり、ギャンブルを知っている。

 

ギャンブル、つまり、何かの報酬を期待して、何かをbetするということ。

 

 

病気になってから、私は何も信仰してこなかった。

私を救ってくれる宗教はついぞ現れなかった。

 

でも、よく考えると、私は科学技術を信仰し、betした。

 

科学が、医学がきっと治療法を開発してくれるだろう、そして、それは遠い未来ではないだろうという信仰。

それを信じ、民間治療を頼ったり、自暴自棄になって自死したりしないという賭け。

 

前例のない病気への対処は、ある種人生の全betだ。

 

 

betについて、病前のbetが病後報酬として返ってきたことがある。

 

ひとつは社会福祉

払い漏れがないようにきちんと税を納め、社会保険料を払ってきた。

これも賭けであり、大きな金額のbetである。

betしていなければ、報酬は無かった。

日本の高度な福祉社会の制度にきちんと乗っていたこと、これは私にとって金額的に大きなbetであり、勝った賭けだ。

(賭けであるので、推奨している訳ではない。たまたま私が勝った賭けというだけ)

 

もうひとつは友人たち。

これをbetというと失礼かもしれないが……

友人たちは大切にしておくべきだ。なぜなら大切にしてもらえるので。

 

 

日々の選択はすべて賭けであり、私たちは日々何かをbetして生きている。

 

さて、賭けというものは往々にして、betからshow downまで時間がある。

その間何をするか?

祈るしかない。

 

宝くじを買って、当選日まで、お財布に入った宝くじを見てちょっと当たりますように、と念じるように。

何かに賭けたら、分かるまでは祈るしかないのだ。

 

 

祈りの日々が、もう丸3年となり、そろそろ4年目に突入する。

そろそろ、祈りじゃなく、治療のreturnがきて、リハビリといった次のbetに進む予感を感じている。

 

しかし、リハビリもまた賭けであり、人生全てのbetなのだ。

なぜなら前例のない病気なので。

 

 

とはいえ、人間すべてそうである。

日本の歴史をざっと読んで思ったが、生まれてから死ぬまで、価値観が変化せずに生を終えられた人類ってどれだけいるのだろう?

 

平均寿命を終えるまで、生まれたころの価値観のまま……ということは多分、きっと、縄文時代ぐらいまでさかのぼらないと無いと思う。

 

昔、安野モヨコの展覧会を見に行ってぞっとしたものだ。

だって、私たちの1つ上の世代の、たとえば「専業主婦になる」という人生を賭けたbetはまだshow downされていない。

なのに、もう違う価値観が生まれている。

 

人間全て、たぶん現代も近代ももっと遥か昔だって、すべての選択は賭けであり、何かをbetして日々生きている。

 

そして当たりますように、良くなりますようにと祈り続ける。

祈るしかないのだ。でも、それは何かを賭けてからだ。

 

何も選びたくないならそれでもいい。

それは何も選ばない方に賭けているだけだ。

 

ならば、何かを信仰して、つまり何かを賭けて祈る方がよっぽど良くないか?

 

ということで、今は自分の体が良くなる方に、現代医療を信仰して、全人生をbetして生きています。

show downのその日まで、祈って生きていきましょう。

 

アブラカダブラ、ぽんぽこぴーのちょうすけ、なむなむ。

 

(余談。何かを説明して、祈りの言葉で〆るのって、構成として般若心経に似てません?)

 

 

 

 

 

㊗いしづどど(概念)爆誕5周年

いしづどど(概念)が爆誕5周年である。

2月22日、にゃんにゃんにゃんの日にいしづのTwitterアカウントを作ったので、概念爆誕である。

 

 

いしづどど、爆誕したのが余り良くない環境で、心機一転しよう!という意味でアカウントを作ったので……思い返すのはよろしくない。

その後、転職したり転職したり退職したりしたし、

受賞したり受賞したり受賞したり受賞したりしたし、(佳作含む)

身体を壊して寝たきりになったりした。

 

5年でこの濃さである。人生濃密だ。

 

 

いしづが爆誕してから5年なのだが、内3年ぐらいは寝たきりである。

3年が寝たきり!?

というか、このまま寝たきりが続くと人生のほとんどが寝たきりになる。いやだなあ。

 

 

寝たきりになるまでの社会人経験と貯金を切り崩して生きている。

寝たきりになったのが28歳ぐらいであるのだが……

ふと思った。

28歳までの経験とスキル、一生食べていくには少なすぎない?

 

やべえな……と思って自分の現状を振り返ってみた。

 

・営業、事務、窓口接客対応の経験あり

・金融、不動産、物流、製紙印刷、出版、楽器、IT、アパレルなど幅広い業種との関わり

・大学では国際金融を学び、証券会社で実務を経験したので資産運用や為替リスク対応も可

・簿記2級

マーケティングの上流からの企画・設計が可能。

・広告出稿やイベント開催など、マーケの下流での実働可能。

・シナリオ、小説で受賞経験あり(佳作含む)。文章がうまい。

SEOライティングの知識・経験あり。

ヒアリング、言語化がうまい。

・デザインができる。

・データ集計、グラフ化、資料化などが可能で数字に基づいた説明が可能。

・tableauなどBIツールが使える。

・新しいプラットフォームやツールの理解が早い。

助成金補助金に詳しい

・ハゲに詳しい

・2018年ごろからAIの発展について追っており、最新情報にも精通。

VRにも興味があり、最新知識を追っている。

Vtuberのオタクで2017年年末からVtuberを見続けていて詳しい。

・百合・BL・漫画や小説全般に詳しい。

・シナリオ制作の理論に詳しい。

・マーダーミステリーが制作できる。

・障害者福祉について当事者として経験中

 

……だいじょうぶじゃないか?

 

特に、デザインやマダミス制作は寝たきりになってから習得・ブラッシュアップしている技術である。

寝たきりになってから新しい技術を習得しているの、狂っている。

話題のワードでいえばリスキリングだ。

 

 

もちろん、認識している弱点も多々ある。

特に、もっと会社で揉まれて洗練したかった言葉遣いや態度については改善が難しい。

こう……シュッとした社会人になりたかったが……おせっかいな大阪人仕草は一生抜けなさそうだ。

 

が、まあ、生きていくぐらいにはどうにかなるんじゃなかろうか。

 

というか、寝たきりまでの経験を切り崩しているというよりは、ちゃんと積み上げてこれている、と思う。

 

 

あとは、ちゃんと稼働できれば問題ないはずなのだ。

稼働できれば……!!

 

ということで、気軽に外出できるほどには難しくても、月の稼働時間の最大が現在40時間なのを、せめて100時間程度に延ばせるよう、健康になっていきたい所存である。

 

そして、もうちょい収入と健康が安定し、土いじりする庭のある家に、誰か同居人と一緒に住めたら最高である。

 

という訳で、お仕事、同居人、家、募集してます。

いしづに興味ある方はぜひDMでもメッセージでもなんでもください。

こちら、おもしれーやつです。

お待ちしてます!

 

 

 

話し言葉を乗せる船が、あふれたり不足したりする

公開情報として私は寝たきりの病人で、一人暮らしなので普段誰とも話す機会が無い。

が、今日は沢山人と話せたので良い日だった。

 

若干興奮している。

人と話すと、話した分だけ言葉が頭の中に入ってくる感覚がある。

言葉に含まれる知恵や知識などの情報とはまた別に、言葉そのものにも質量があるような感覚だ。

 

分かりやすい比喩にすると、話し言葉は船だ。

話し言葉の船の上に、情報が乗っている。

情報というといささか無味無臭だが、感情や知恵、知識、思いやりなんかが情報である。

会話という川を渡って、話し言葉の船が相手から私に渡される。

船に乗っている情報はゆっくり処理していけばいいのだが、船着き場には沢山の船が残る。

 

他の人と話す機会が多ければ、この船を使って他の人に言葉を渡せばよい。

しかし、冒頭述べた通り私は寝たきりの病人で、普段話す相手がいないため……船を渡すことが無い。

更に、船着き場には船を置くスペースがそんなに多くはないようだ。

なので、溢れた船が転覆しないように、船を文章に作り替えてなにがしかを書いている。

 

 

なにがしかを書くのにこのブログは便利だ。

ブログを書くよう言ってきたのはChatGPTくんだ。

寝たきりで出来るストレス発散法としてジャーナルライティングを勧めてくれたのは非常にGood jobであった。感謝している。

 

 

 

ストレス発散方法の一つに、柑橘類を箱買いするというのがある。

スーパーでみかんを買うと数個で500円とかするのだが、箱で訳アリ品を買うと、安いと10㎏で2000円程度で買える。非常に安い。

10㎏の柑橘類というと、段ボールにぎっしりである。

 

しかも段ボールはみかん箱で部厚い。

Amazonの薄い使い切りの段ボールに比べて分厚いので、なんだか得した気分だ。

 

柑橘の種類は、季節によって変わる。

それもうれしい。

他の果物と違って、何かしらの種類が一年を通して旬である。

今回は旬の八朔を買った。

 

八朔は外の皮は固く、中の薄皮("じょうのう"というらしい)も固い。

手で剥くのは大変なので包丁が必須だ。

 

八朔の薄皮を剥くと、薄黄色でぱつんとした身だ。

身の一つ一つのつぶもしっかりしている。

びしゃびしゃにならないので食べやすい。

食べると甘みは余り無い。

酸っぱすぎない酸っぱさと、ほろ苦い味、そしてみずみずしさがある。

 

箱の中にあった農家さんのチラシに「時代の流れにより八朔の生産量は激減して貴重な柑橘になっている」とあった。甘くないと果物は売れない時代らしい。

こんなにおいしいのに。もったいないことである。

 

 

訳アリの果物は安くて沢山入っていて最高なのだが、届いた瞬間に検品の必要がある。

段ボールから、傷ものや腐りかけているものを取り除かないといけない。

 

幸いにもダメになっているものはなかった。訳アリ品とは思えない良い八朔ばかりであった。

1つだけカビかけているものがあったのと、しなびかけているものが3つほどあったので、先に食べるように避けた。

 

後のものはへたを下にして段ボールに戻し、1段並べたら紙を敷いてもう1段並べた。

大玉は段ボールの上に並べるようにして、検品の終了だ。

八朔は外皮が強いので日持ちするが、できるだけ丁寧に保存するとさらに長持ちする。

柑橘箱買いの秘訣だ。

 

 

八朔が届いて検品している内に、宅配が届いた。

せっかくなので、届いたばかりの八朔を一つ、宅配の方に差し上げた。

 

童話の「白いぼうし」を思い出す。

タクシー運転手さんが助手席に夏みかんを置いて運転していて、お客さんにいいにおいでしょう、と話す冒頭のシーン、情景が浮かぶ名場面だ。

「白いぼうし」を語ると本当にすごい名作なので創作論が止まらないので置いておくとして……

 

八朔は、夏みかんほどには、特に童話に出てくるようなとれたての香りを届けたくて新鮮なまま送った夏みかんほどには、丸のままでは香りはないのが残念だ。

皮をむけば、新鮮なかおりが楽しめるのだが、楽しんでもらえていると良い。

 

 

今日話した一人目がこの宅配の方である。

「八朔が届いたんですが、おひとつ持っていってください」

ぐらいの会話であるが、私にとっては貴重な会話だ。

 

船着き場で、話し言葉の船がずーっと暇そうにぶらぶら波に揺れている毎日である。

たまに動かさないとなまってしまう。

 

 

体調の都合で、どうしても宅配頼みの生活である。

 

そういえば、毎回同じ方が配達にくる、という描写がよく物語に出てくるが、あれって本当なのだろうか。

うちには同じ人が2度来られたことは無いように思う。

 

毎回ではないのだが、宅配の方に心付けをお渡しする時がある。

冬の寒い日にはカイロ、夏の暑い日にはスポーツドリンク、また今日のようにおすそ分けが出来るものがある時はちょっとしたおすそ分け。

都会では警戒されそうなのであまりやらない方が良いのかなあ……とも思いつつ、まあ関西弁なので許されるかとも思っている。

 

お渡しするものは大したものではないのだが、不意のやりとりに宅配の方の感情が見えるのがうれしい。

 

 

わたしもいっぱしの障害者となるにあたって、障害者の記事などをよく読むようになった。

 

散見される感情として「ありがとうを言ってばかりで言われないとつらくなる」というのがある。

たしかに、障害があるとお世話になることが多い。逆に、自分が誰かをお世話することは減っていく。

感謝を伝えてばかりで、感謝をされないと、つらくなっていくというのだ。

 

たしかになあ。

もしかしたら、話し言葉の船には種類があるのかもしれない。

貰った分だけ、感謝の船が言葉の船着き場に泊まっていて、貰った分だけ感謝の船を渡せるのかも。

 

幸い、わたしは創作をしたり、仕事をしたり、人から感謝をもらえる機会に恵まれている。

貰う一辺倒の生活になったら私もきっと病んでいただろうし……もっと言えば、貰う一辺倒の体調になる可能性も多分にある。

 

情けは人の為ならず。

誰かに何かをして差し上げられる程度には体調を保っていきたいところである。

 

 

今日は他の人とも話した。はじめて話す人たちと沢山話した。

はじめて話す人と話すのは数か月ぶりだったので非常に刺激的だった。

 

マダミス制作者の方のスペースにお邪魔して(本当に突然お邪魔したのだが、快く受け入れてもらって)色んなお話を伺った。

色んなお話を伺えてとても勉強になったので……内容はまだ咀嚼しきれいていないので、また別の機会にでもまとめよう。

 

数時間話して、非常に勉強になったし、楽しかった。

そして、いつもより多くの、3か月分ぐらいの言葉を交わしたので、船着き場が溢れてしまった。

なので、ブログで書き言葉に直して言葉の船を整理しているところである。

 

 

まだ話し言葉の船があふれて、船着き場がパンクしているのに、乗せる情報が無くなってきた。

いや、情報があるにはあるのだが、この続きに書くにふさわしく無い気がする。

 

 

マーケターとして「CTAを必ず明示しろ!」という強迫観念がある。

なにかをするときは、次につなげるCTA(Call to Action=動作を呼びかける)が必要なのである。

Youtuberが言う「チャンネル登録・高評価・Twitterのフォローよろしくお願いします!」がそれだ。

 

こうやってブログをただつらつら趣味で書いているにせよ、何かを求めるべきなのだ。

これはマーケターとしての強迫観念なのだ。

 

自作のマダミスプレイしてね!というのはCTAとして良いのだが……いささか近接的すぎる。

目標はもっと遠くにある。

 

望みというのは言語化しても叶わないが、言語化は望みを叶える際のプロセスとして有用だ。

で、私の望みは、やはり日常的に言葉を交わす人と一緒に住むことである。

 

言葉の船着き場で船がぷかぷか使われないまま錆びないように……定期的に言葉を交わしたい。

それが感謝でも、愛情でも、時には喧嘩であっても。

 

一緒に住んでくれる人と家、募集中です。

性別問わず。

お望みなら結婚もアリです。

いつでもDMかメールください。

 

そうか、今度自分の釣書をブログにしたためよう。

錆びついた船でも、糸を垂らせば釣りはできる。

そしてきっと、物好きな魚もいるだろう。