づどど

色々雑記です。

微熱がもう1年半続いているはなし(新型コロナ後遺症疑いのはなし)

調子がすこし良いので、リハビリがてら備忘録を書きたいと思う。

 

 

結論:微熱・倦怠感で困っていたら専門医をぜひ受診して

まず結論を言うと、もし微熱・倦怠感が続いていておかしいな、という人は、コロナになった覚えがなくても一度コロナ後遺症を疑ってみて専門医に受診してみてほしい。

体力回復のために運動しよう、というのは逆効果らしく、そのせいもあって私は数か月寝込んでいる。

数か月寝込む羽目になる前に、専門医に相談してみてほしい。

 お世話になっている先生が本を出されたのでこちらを読んでみてもいいかもしれない。

わたしは専門医じゃないので、専門医の判断を仰いでみると解決に近づくかも、としかいえないのですが……。

 

 

現在の症状

現在の症状は、以下のような感じである。

病院では新型コロナ後遺症疑いだが抗体検査などをうけていないので確定診断はできず、慢性疲労症候群/線維筋痛症という病名をもらっている。

休養・漢方薬・サプリ・EAT治療などで徐々に回復してきている最中。

微熱

36.8~37.2度ぐらい。普段は35.8程度だったから高め。

疲れやすさ

5分歩いただけで息切れ、寝込むことも。ちょっとキッチンに立っただけで疲れて座り込む。発症前は1時間ぐらい余裕で歩いていたのでやばい。

全身のだるさ・痛み

だるさが極まって重すぎて痛い、という感じ。全身の筋肉が痛い。

思考力の低下

微熱でぼーっとしていて頭が回らない。集中力のいる本や映画はだめで、なろう系や昔読んだ漫画など展開が分かっているものなら楽しめる。

不眠・過眠

寝れない。寝たらすごく寝る。日による。

脱毛

抜け毛が若干増えてきた。

   

症状経過の覚書

あらすじ:2020年3月末、微熱が出てちょっと咳が続く。その後、咳は収まったが、微熱・下痢・倦怠感が1年以上続く。下痢は途中で治ったが、初期症状から1年半経った2021年5月現在、微熱・倦怠感などが続いている。

以下、詳細をしたためる。

 

2020年3月 初期症状

初期症状が出たのは、昨年2020年3月25日であった。

まだ世間はなんとなく他人事で、クルーズ船や外国での話のようにみんなが思っていたころだ。

普通に会社で仕事をしている最中、突然咳が止まらなくなった。上司たちの「コロナじゃないの~」という冷やかしも、まだまだコロナが自分事化していなかったことを思い出させる。

まさか自分がコロナだとは思わなかったが、念のため早めに帰宅して自宅作業に切り替えた。

家に帰って測ると37度程度の微熱が出ていた。普段は35度台で36度あると高め、といった低体温人間なので珍しい発熱である。また、下痢もしていたが、普段からお腹が緩い性質なのでこれは問題には感じなかった。

エドワードゴーリーの「おかしな二人」で、「その頃には死ぬまで続く風邪をひいていた……」というような描写がある。あの文言をひどく怖く感じたものだが、まさか。

 

次の日、26日は特に咳も時々出る程度になり、微熱程度は気にせず出社した。

27日~28日は土日で休み。咳は出るが、特段問題ではなく、微熱は出続けていた。

29日~31日は在宅勤務だった。

 

2020年3月~4月中旬 在宅勤務、咳や微熱、立ち眩みなど

1週間後、3月1日、さすがに咳や微熱が続くのでおかしいと思い、コロナのコールセンターに電話したが、パンクしていてつながらない。仕事もあるので諦める。

症状変わらず、空咳・微熱・下痢、4月6日、医者にかかるのも不安な時期であったし、コールセンターは相変わらずつながらないので、電話診療してくれる漢方薬局に相談・処方を受ける。11月に転職したばかりで、かつ慣れてきたばかりの職場がさらに在宅勤務という慣れない環境になったために、ストレスで自律神経でも乱れているのだろう、という考えだった。

 

4月8日、起床後嘔吐。4月9日も同様。胃の気持ち悪さ、下痢、頭痛などがあり、薬を飲んで少し寝る。

在宅勤務でフルフレックスのため、多少朝体調を崩して勤務開始が遅れても問題なかった。(後で考えると、問題ないゆえに無理ができすぎたのかもしれない)

 

4月10日、3週間もたつと咳はほぼおさまっていたが、たまに咳き込む。微熱・下痢は相変わらず、このころから熱での疲労か、眩暈やたちくらみ、立ち上がったらふらついて座り込むことも多数。

 

2020年4月中旬 ようやく受診

4月14日、ようやくコールセンターに電話がつながる。電話で予約してから近所の内科クリニックを受診。微熱でぼーっとしながらも、全身重装備で迎えてくれたお医者さんに申し訳なくなる。たぶんコロナじゃないのに……と思っていた。診察結果も、レントゲンの結果で肺炎にはなっていないのでコロナでは無かろうとのこと、下痢の方を重く見られ、胃腸薬をもらう。

血液検査ではCRPの値だけが0.8と若干高く、この値は今後もずっと高いままでいる。

 

4月15日、ふらつきがやばくて換気。咳出る。嘔吐。昼食全部でる。吐いたらちょっとすっきり。

この頃から吐き気、貧血、食欲不振がある。

 

4月21日、腰痛。病院に行き、抗生剤を処方される。少し元気になったが、微熱は続いている。

 

4月22日、体がだるくむずむずして眠れない、食後だるさが増す、ふらふらして精神的にも参ってきて泣きそうになる。

高くても熱は36.8~37.4度である。

 

5月中、症状変わらず(微熱、下痢、不眠、めまい、食欲不振、倦怠感、たまに腹痛)、度々内科に通って検査や違う薬を試す。主に下痢に向けての処方。

6月頭まで詳細な症状を記録していたが、あまりに変化がないので記録を放棄。

 

2020年6月~7月 複数の検査をしても原因分からず

6月~7月、症状変わらず、内科では下痢の方を重く見て、腹部超音波検査や大腸カメラなどを試す。CRPが高いこと以外、問題見つからず。

体の色々な部分を検査し、次は原因が見つかって治療ができるかも!と期待しては、異常がなく治療ができない、の繰り返しで、精神的にも参ってくる。

 

仕事中も微熱のままなので、当然に普段よりもコンディションが悪い。仕事もミスが増え、気を付けようにも集中できない状態が続ていた。

ミス以前に、業務も普段の3倍ぐらい時間がかかってしまい、在宅勤務なので少し休んで寝てはまた仕事をして、時間がかかるので深夜まで仕事をして……と、悪い循環になっていた。が、とかく微熱でぼーっとしているので、悪い循環であることも気づけなかった。

上司に、「体調が悪いというが、勤務記録をみたら深夜まで働いている。本当に体調が悪いのか疑ってしまう」と言われ、ようやく勤務時間がおかしいことに気づいたぐらいである。

 

2020年7月末 大病院に入院

7月末、下痢のせいで消化器が荒れて炎症が起き微熱に繋がっているのでは?という仮定のもと、大病院を紹介され、受診。

医者に「即検査入院ね」と告げられる。

なぜ!? 現在までで一番納得いっていない診断である。

突然入院するも、胃カメラや大腸カメラなどクリニックで行ったような検査を行い、問題がないので治療ができないという。本当に納得がいっていない。

体には問題がないので精神的なものではないか?と心療内科を勧められる。

 

病院にも頼れず、既に5か月ずっと微熱・貧血状態でフルタイムで仕事をしていた疲労もあり限界で、退院後も1か月半休職することとなる。

 

2020年8月~10月 休職、からの復職

1カ月半の休職で、ある程度楽になった。下痢は治り、9月半ばには復職する。心療内科から体力をつけるようにというすすめもあって、在宅ではなく通勤で勤務を開始する。

9月~10月、しばらくは元気に通勤できていた。

11月になって、業務量を徐々に増やそう、というぐらいには回復していたように見えた、が、徐々に症状がぶり返す。体温を測るとしょんぼりしてしまうのであまり測っていなかったが、測ると微熱が出ていた。

 

2020年11月~12月 微熱再び、症状悪化

11月から12月にかけ、年末に向けて業務が立て込んだのもあり、疲労も仕事も限界になっていく。

転職してすぐに普通にできていたようなこともミスを繰り返し、しかし会社も繁忙期で人手が足りず、休むと迷惑をかけるのでとにかくやれるだけ仕事をして、寝る、が微熱で寝るに寝られず、というような生活だった。

その頃、心療内科には通い続けていた。しかし体調は心療内科ではどうしようもないから内科などに行くように、と言われる。なんだそれ。

とはいえ、大病院でさえもう打つ手なしと言われた訳だし、検査を重ねて問題ないと言われる繰り返しが精神的にきつすぎた。途方に暮れる。暮れるが、疲労は限界になり、寝込む時間が増えていく。

 

2020年12月末 まじで限界になる→新型コロナ後遺症専門医に受診

年末、まじで無理になる。どれぐらい無理かというと、熱で頭が回らず座っているのも精一杯なぐらいだった。

上司に、体調が悪いのは分かるがフォローできるリソースがないからとにかく今ある仕事だけ今日は頑張ってくれ、と言われて、もう本当に頭がのぼせたまま仕事を終わらせて、15時ぐらいに早退した。本当にふらふらで歩けなかった。

 

ネットで、コロナ後遺症で微熱や倦怠感などを訴える人がいる、困っている方はぜひ受診を、というクリニックがあった。いやまさか、レントゲンでも肺炎にはなってなかったし、と、それまでスルーしていた。若干、ウェブサイトのSEO対策がしっかりしすぎていて、うさんくさかったのもある。

でももうどうしようもなかった。本当に無理だった。藁にもすがる思いでクリニックに駆け込んだ。会社から徒歩5分ぐらいのところにあった。

 

37度ぐらい熱があったと思う。ちょっと熱が高いから、待合室は別室で、と言われ、窓際の席に座って待っていた。受付の方に、「症状的に院長先生が専門だけど、1時間以上待つことになるけれどもどうする、他の先生ならもう少し早いけど」と問われ「なら他の先生で……もう何でもいいけど楽にしてください」と頼む。他の先生が問診に来てくれて、その後、たぶん院長先生の方が良いと判断されたのか、院長先生に通された。

「あー、微熱、倦怠感、そういう人おおいですよ、僕たくさん診てますよ」

はじめて、症状を分かってもらえた。検査を繰り返すのだけじゃなくて、治療ができる。ほっとした。うさんくさく思ってごめんなさい。

「仕事してるの? フルタイムで? あなた気力だけで動いてますよ、今」

その頃、もう、ミスなどが増えすぎて、気力が足りないのだ、という根性論で動いていたので、気力だけで動いていると言われて、気力足りてるんじゃん、と泣きそうになった。

「治るものですか」

「分かりません、まだ未知のことが多いので。でもちょっとずつ楽にはなりますよ」

治る、と言われなかったのは、絶望ではあったが信頼できた。

 

2021年1月~5月 寝たきり→徐々に回復

その後、もう完全に寝込んでしまって、1月~3月ぐらいは通院以外はずっと寝込んでいた。寝込むというのは文字通りで、本当に食事の準備とトイレぐらいしかベッドを立てないぐらいだった。

定期的に通院・治療して、4月、5月と徐々に寝込まない時間も増えてきている。

まだまだ体調は駄目なのだが、今、5000字程度書けているので、ちょっとは回復しているのだろう。うれしい!

このままちょっとずつ回復してくれると良いのだが。無理せず、徐々に、である。

 

病院めぐりをしての所感

漢方薬局、内科クリニック、大病院、心療内科と色々と受診してきた訳だが、ようやく治療してくれるクリニックに出会えて幸運だと思う。

大病院で突然「明日入院ね」と言われた時と「問題ないから退院して良いよ」と言われた時が一番絶望だった。ていうか内科クリニックでやった大腸カメラ、大病院でもう一回やる必要絶対なかっただろ! 大腸カメラは前日下剤飲まされてめちゃくちゃお腹痛いし、カメラ入れるのもめちゃくちゃつらいんだぞ!!!!

心療内科も、確かに精神的に参ってはいたが、心療内科の薬のせいで無理に頑張れ過ぎちゃって症状が悪化したのではないか?という疑問が残っている。あくまで疑問だが……

 

再・結論:早めに受診した方が良い!!!

ということで、もし長期的に続く微熱・倦怠感・疲労感・息切れ・熱っぽさ・めまい・貧血、などで悩んでいる方がいたら、精神的なものと思わず、一回専門医を受診してみると良いかもしれない。

お世話になっている先生が本を出されているので、こちらを見ても良いのかも。

わたしは専門家じゃないから、断定はできないが、困っている人が情報に辿り着くきっかけになれば幸いである。