出来ないことを仕事にするとコスパが良いですよね。
理由は3つあって、
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1つ目は仕事を探す時です。
出来ることの中で仕事を探そうとすると、そもそも出来ることが限られるので仕事が見つからない訳です。
でも、出来ることでやれる仕事の求人が100件だとしたら、今は出来ないけど勉強しながらならやれることの求人は1000件ぐらいあるはずです。
しかも、レベルの高い仕事の方が単価が高いし、条件が良かったりします。
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2つ目は採用の可能性です。
クライアントからすると、
やれることが200あるけど単価が高い人と、
やれることが100で勉強しながらやる分単価が低い人、
という天秤にかけられた時に、単価が低い人が選ばれることがあります。
というか、単価が高い人をマネージャーとして1人、単価が低い未経験者を数人、みたいな。
単価が高い人より、数としては採用される確率が高いんですよね。
案件を獲得する確率は高いです。
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3つ目は仕事で得られる経験です。
仕事の対価は、お金だけじゃないですよね。
労働者が時間や労働力、成果物を渡す代わりに、何が貰えるでしょう?
大きく重視すべき点は3つで、お金・スキルや経験・実績です。
他にも人脈とか、コミュニティへの所属とかも人によっては重要なものがあるかもしれません。生活リズムを整えるとか、外出のきっかけとか、何を貰いたいかは人によりけり。
とりあえず、お金だけじゃないのです。仕事から貰えるものは。
で、今の時代ってVUCA時代とか呼ばれる変化が激しい時代。
しかも生成AIの登場で変化が指数関数的に激しさを増しています。
この時代、私たちは少しでも前よりも成長していかないとものすごく取り残されます。
で、仕事をしている時間って人生の中でとても大きいので、仕事をお金のためだけにやるともったいないですよね。
なので、スキルや経験を得られるよう、自分が出来ないことを仕事にするとコスパが良いです。
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なお、スキルや経験、実績はお金にプラスされるものです。
実績になるから、経験になるから、「お金は無料で!」とかいうのは結局悪い経験にしかならないので仕事として受けない方が良いです。
ていうかお金が発生していないので仕事ではない。
最悪でも、最低時給以上は貰いましょう。
もう一度書きますが、お金が発生しないのは仕事ではありません。
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しかし、まったく出来ないことを仕事にするのは難しいですし、勉強しながら仕事をするにも限界がありますよね。
インターネットスラングで、「完全に理解した」という状態があります。
何かを学び始め、20%ぐらい学ぶと「完全に理解した」になります。
もう少し学び続けて30%を超えると中身の複雑さを知ってナニモワカラナイになります。
そして、70%ぐらいになるとチョットワカルになります。
仕事にする場合、「完全に理解した」ぐらいでビッグマウスで仕事をもらって、ナニモワカラナイになって頑張って学びつつ実務をやって、チョットデキルになるのを繰り返していくのが良いのじゃないかと思います。
そしてチョットデキルを職務経歴書に書いて、またナニモワカラナイを繰り返していく内に、色々な分野や経験がチョットデキルになります。
そのチョットデキルが組み合わさってスキルの掛け算をしていくと良いのでは。
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私は未経験業種を渡り歩いていく内に色んな分野がチョットデキルあるいはナニモワカラナイあるいは「完全に理解した」になりました。
色んな分野を習得すると、他の未経験分野の習得速度も上がるので、やったことない仕事でも振られると人よりやり方を早く学んでやれるようになります。
学ぶスピードが遅い苦手な分野も分かるので断りやすくなったりとか。
あとは、完全に理解したら他の人に任せやすくなったりとか。
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さて、なぜこんなことを書き始めたかというと……
1つは、周りで営業とか案件獲得に困ってそうな人をよく見かけたので。
私は元々キャリアのはじめが営業だったので、とりあえず無理でも受注したら何とかなるのを知っています。というか営業独特の度胸がある。
が、他の人は営業が苦手というか……何をして良いのか、何をしたら駄目なのかが分かってなくて困ってらっしゃるように思いました。
とりあえず応募しまくるとか、窓口を作りまくるとか、宣伝しまくると仕事はきます。
たぶん。
市場調査とか諸々大事なことは他にもいっぱいあるんですが!
で、その時ポートフォリオには「完全に理解した」風に書いておくと良いと思うのです。チョットワカルでも、ナニモワカラナイだとしても。
そうしてると依頼が来るので。
営業とかセルフプロデュースとかマーケティングにお困りの方がいたらご相談ください。お役に立ちます。
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2つ目は、AIの変化の速さに、自分が勉強したり成長するのが無駄じゃないか?という不安を持ってる友人もいたので。
AIがどれだけ発達しても自分が成長したり勉強したりするのは無駄じゃないです。
AIが発達した時に必要なのは自分の意思です。
意思に基づいて、何をしたいか、何をAIに命令するか、何を問うかです。
意思を持って問いを立てる能力、解を予測する能力は勉強や経験からしか身に付きません。
どんどん勉強して経験を積むべき世の中ですね。
AIのおかげで習得スピードは各段にはやくなるはずです。
1日の内、勉強しない人と勉強を1時間する人がいたとして、今までは開く差は1日に1時間分の勉強量だけでした。
しかし、AIが発達するにつれ、1時間の効率が10倍にも100倍にも膨れ上がります。
これが毎日となると勉強する人としない人では開く差は10にも100にも10000にもなっていきます。
まー大変。
大変ですねえ……
のんびり暮らしたいですね。
でもパンドラの箱は開いてしまいました。あーあ。
てなわけで、自分のプライベートの時間で勉強をするのは大変なので、出来ないことを仕事にして、勉強しながら仕事をするとコスパが良いよな、っていう話でした。