づどど

色々雑記です。

世界ふしぎ発見と数奇な運命

世界ふしぎ発見を見ると思い出すのは一回目の死の記憶である。

小学生の頃、旅行先で蕎麦アレルギーを発症し、危うく死にかけた。

石畳の風流な街だったため救急車も来れず……朝まで様子を見ることになったのだが、その際テレビで流れていたのが世界ふしぎ発見だった。

小学生の頃、そこまで世界ふしぎ発見を好きでも嫌いでも無かった。

好きでも嫌いでもない世界ふしぎ発見を見ながら、このまま目を閉じたら死ぬんだと死を感じた。

一緒に旅行に行っていた友人親子に申し訳ないが、旅先で子供の内に死ぬなんてまあ幸せな人生ではないか、と、死を覚悟した。よって、その後の人生は余生である。

 

幸い、朝起きたら生きていた。その後医者にいったら「良く生きてたね! 次があったら救急車を呼んで早く医者に来て!」と言われた。アレルギー発作、本当に生死にかかわる。みんなも医者に行こう。

 

さて、そんな思い出があるせいで、世界ふしぎ発見を見ると思い出すのは死である。

最近はテレビも持っていないので名前を見ることも無いのだが……たまたまTwitterのトレンドに載っていたので死を思い出した。

 

まあ死はその後なんども体験しているので特別でも無いのだが……。

 

小学生の頃の死の記憶にまつわる世界ふしぎ発見……つまり、私が小学生の頃から番組が続いているのだ。すごくないか?

 

調べてみると1986年から放映している。もうすぐ40年になる超長寿番組だ。

 

更に調べてみると、良く見るミステリーハンターのお姉さん、竹内海南江さんは番組に281回も出演しているらしい。(竹内海南江 - Wikipedia)

月に1回は取材に行くペースで、100か国以上訪れたらしい。

 

Wikipediaによると、最初はこの仕事をしたいという欲望はなかったらしい。

そりゃそうだ。

ミステリーハンターなんて仕事は世界ふしぎ発見の中にしかないし、世界ふしぎ発見が40年近く続く長寿番組になるだんて誰も分からないし。

 

20代前半の時に、ふと遭遇した仕事が、一生モノの仕事になる……そんな数奇な運命もあるんだなあ。

 

そして彼女は、その番組を見ながら死を覚悟して目を閉じた小学生がいたことについては絶対に知らない訳だが、ある人にとっての最期の番組になり得たのだ、と思うと、なんとも不思議である。

 

今後私にも、ふらっと依頼された仕事が、いつの間にか一生モノの仕事という可能性もある。そしてその仕事が、誰かにとっての特別な一つになる可能性も。

 

人生って想定外のことが沢山あるもんだなあ。

何度目かの余生とはいえ……もうちょい生きるぞ! よし!