づどど

色々雑記です。

【小説・脚本の書き方覚書】柱の立て方

小説や脚本の書き方の勉強成果を覚書していきます。

小説・脚本に限らず物語創作に応用できる知識になっています。

 

今回は柱の立て方に関する覚書です。

脚本の3要素

そもそも脚本は「柱・ト書き・セリフ」の三要素で成り立っています。

この内、柱は場面設定のようなものです。

 

【柱】〇ビルの街頭モニタ
【ト書き】  御手洗ほまれ(16)の歌う姿が大きくアップされる。
【セリフ】  ほまれ「音姫42ニューリリース! 『オーウェルを歌って』聞いてくださいっ!」*1

 

という感じです。

ここら辺のお作法は柏田道夫先生の「 シナリオの書き方―映画・TV・コミックからゲームまでの創作実践講座」が非常にわかりやすかったのでお勧めです。

 

柱の立て方=場面設定の重要性

柱の立て方、つまり場面設定って割と雑にしがちだと思うんですよ。

書き慣れた場所とか思いついた場所とかで書いちゃう。特に小説だと作画コストを考えなくていいので雑になりがち。というか私は雑でした。

で、平田オリザさんの「演劇入門 (講談社現代新書)」を読んで愕然としたんですが、演劇において柱の立て方がいかに重要で練られていることか。

私が頭かち割られた気分になった部分を要約すると、

「対話が生まれやすくなるような場面を選んだらそれだけで勝ち」

ってことです。

確かにキャラクタが会話しやすい場所・場面って重要。場面を工夫するだけで説明的なシーンを動的にしたりできる便利ツール。

 

柱のカテゴライズ

柱が重要なのは分かった。でも柱を重視して小説や脚本を書いたことがないので困った。

そんな時、同人の漫画家さんが呟いていた「背景の作画コスト」とか「背景素材がついてるからクリスタをアップグレードするか否か」みたいなツイートを見まして、ひらめきました。

背景素材=漫画やゲームにおける素材化された「柱」な訳です。

素材化されるぐらい汎用性の高い場面設定が背景素材として無償有償問わず提供されている。

 

つまり、背景素材のラインナップを見れば汎用性の高い「柱」が分かるし、逆にオリジナリティのある「柱」を立てるなら背景素材にない場所を考えれば良いわけです。

 

背景素材屋さん

というわけで、いくつか背景素材屋さんも載せておきます。

一覧でカテゴライズされているサイトが見やすくて良いです。

背景倉庫 | 漫画の背景、売ってます。

WESTSIDE - 著作権フリー背景素材集

体系化されてませんが、boothさんでも大量に背景素材がありますので、見てみるのもあり。

背景素材に関する人気の同人グッズ1655点を通販できる! - BOOTH

 

これらの素材を目録として使うのではなく、実際にデータや書籍の背景素材集を購入して場面設定を見ながら書くのも、リアリティが増していいのかも。

 

というわけで柱がいかに大事かという気づきと、柱を漫画やゲームの背景素材から借りてくるアイデアでした。

about

石津度々(いしづどど)です。

企業所属でライター兼デジタルマーケターをやっています。

会社ではウェブ広告運用、データ分析、ウェブコンテンツのライティングや、tableauを使ったBIや、ビジネスモデルプランニング、ウェブマーケティングのコンサル、営業など、総合的に色々やっています。
文章をアウトプットするライティングだけでなく、シナリオやストーリーを整備するという点で、ライターという職能は汎用性が高いと考えています。ストーリー&テリング職能を活かして稼ぐ方法を模索中。

就業時間外では、アニメ脚本や小説、ゲームなどの企画や執筆などをしています。
ビジネスモデルの構築など企画・座組を含めたフィクションを作れないか模索中です。

遍歴:卸商、物流、証券営業、不動産管理・仲介、BLウェブ小説連載、デジタルマーケティング、農業、BIダッシュボード作成、データクリアリングなど、色々やってきました。

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